不動産一括査定の注意点|失敗しないために知っておくべき5つのポイント
不動産を売る前に「今いくらくらいで売れるのか」を知るための方法として、多くの人が利用している一括査定サービス。
1回の入力で複数の不動産会社に査定を依頼できる便利な仕組みですが、使い方を間違えると思わぬトラブルにつながることもあります。
この記事では、不動産一括査定を利用する際に気をつけたい注意点を5つに分けてご紹介します。
1. 高額査定に安易に飛びつかない
一括査定を使うと、同じ物件でも会社によって数十万~数百万円の差が出ることがあります。
高額な査定額を出す会社に魅力を感じがちですが、その中には「契約を取りたいがために意図的に高い価格を提示してくる」ケースもあります。
注意点:
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査定額の理由をきちんと説明してくれるか確認する
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実績・販売力のある会社かどうかを見る
2. 電話や訪問営業が一気に来ることがある
複数社に同時に依頼が届くため、短時間で何件もの電話連絡がくる場合があります。
「まだ売るかどうかも決めていない」という方にとっては、これが大きなストレスになることも。
対策:
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申込フォームの備考欄に「メールのみ希望」と記載する
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連絡方法を選べるサービスを選ぶ(例:HOME4Uなど)
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応募社数を2〜3社に絞る
3. 査定額は「確定価格」ではない
一括査定で出てくる価格は、あくまで**予想価格(査定額)**です。
実際の売却では、買主との交渉や市場動向によって価格が上下するため、査定額通りに売れるとは限りません。
注意点:
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査定=売れる価格ではないと理解する
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本格的に売却する前には訪問査定を受けるのが安心
4. 個人情報の取り扱いに注意
一括査定では氏名・電話番号・住所などの個人情報が複数の会社に一括送信されます。
信頼できないサービスを使うと、情報が悪用されるリスクもゼロではありません。
対策:
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運営元が信頼できる企業(上場企業や大手不動産サイト)を使う
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利用前にプライバシーポリシーを確認する
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匿名で使えるAI査定からスタートするのも手
5. 断りにくくなってしまうことがある
一括査定を依頼すると、その後に「ぜひうちで売却を」と強く営業されることもあります。
人によっては、断るのが苦手で契約まで進んでしまうケースも。
対策:
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「査定のみで売却は未定です」と最初に明確に伝える
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複数社の話を聞いてから慎重に判断する
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契約を急がせてくる会社は避ける
まとめ:一括査定は便利だが、賢く使うことが成功のカギ
不動産の一括査定は、相場を知るための強力なツールです。
しかし、「高額査定に惑わされる」「営業連絡で疲弊する」「査定額を鵜呑みにする」など、使い方を誤ると後悔につながる可能性があります。
大切なのは、「比較する視点」と「断る勇気」。
サービスの仕組みを理解した上で賢く活用すれば、安心して不動産売却の第一歩を踏み出せるはずです。